1 月 20 2009

甲斐なきセレナーデ

彼:「こんばんわ、大切な君。こんばんわ、いとしい子!恋しさのあまり君の所へ来てしまった。ねえ、ドアを開けてくれよ。ドアを開けておくれ!」

彼女:「うちのドアは鍵がかかっているの。あなたを入れさせないわ。お母さんがね、賢明にも私に忠告してくれたのよ。あなたを当然のように中に入れたりしたら、あたしはもうおしまいなんですって!」

彼:「夜はとっても寒くて、風が凍りつくようだよ。だから僕の心も凍ってしまい、愛も消えてしまうだろうよ。開けてくれないか、僕のいい子ちゃん!」

彼女:「あんたの愛が消えるというなら消しておしまいなさい!愛がずっと消えたままというなら、さっさとお家のベットに戻って休むがいいわ!おやすみなさい、私の坊やちゃん!」

…まさに甲斐が無いですね。これはドイツの三大Bと称される、ヨハネス・ブラームス(他の二人はバッハとベートーヴェンです)の歌曲です。セレナーデというのは音楽のジャンルの一つで、一般的には恋人や女性を讃えるために、大抵夕方の屋外で演奏される楽曲の事です。つまりこの彼は、彼女に捧げる歌をわざわざ用意して、夕方の寒い時間に家の前まで出張っていって、自分の想いを伝えようとしたのにもかかわらず「帰って寝なさい」と一蹴されたわけですね。切ないですね。可愛そうですね。でも笑ってしまいますね。悪いけど…。

曲調はかなり軽快で。ブラームスさんって、僕のイメージではこんな笑えるような曲を書く人では無いのです。いつでも重低音がズズズと、引きずるように鳴っているような、常に何か重たいものを心に持っているような。実際、性格もあまり明るいとは言えないような人だったらしく、無愛想で皮肉屋で、背が低いのをとても気にしていたり、自分が作ったけど気に入らない曲は焼却して、永遠に闇に葬ったり(室内楽を教えて下さった先生が「なんて勿体ないことを…」と嘆いておられました)。常にコンプレックスの固まりだったという話を聞いたことがあります。

「コンプレックスは創造の神」と、昔の偉い哲学者さんも言っていましたが、それならブラームスさんは、ものすごい創造の力を持っていたのでしょう。どんな曲でも作ってしまえる訳です。

今日はこの曲を思い出して、練習しようと楽譜を探したのですが、どこにもありませんでした。どこにいったんだろうと思ったのですが、買ってないので無いのは当たり前でした。。買ってない…。買い無い…。甲斐ない…。歌いたい時に楽譜が無いのはフラストレーションが溜まります…。


1 月 20 2009

漫画好き♪

僕は漫画好きです。三度の飯より好きかも知れません。小学生の頃は自分でもノートに漫画を書いていて、主人公はミシンに付いているボビンでした。ちなみにヒーロー物でした。自分の絵の下手さに嫌気がさしてすぐに書くのは止めましたが、発想は悪くなかったと思っています。

今はもっぱら読むのが専門で、「ベルセルク」と言う漫画にはまっています。「ベルセルク」と言うのは北欧神話に登場する特殊な戦士の事で、熊の毛で作った上着を着ている者を意味するそうです。同じ北欧神話に登場するウールヴヘジンと言う、オオカミの毛皮を着てオオカミの様に戦ったと言う戦士達と同一の存在ではないかと言われ、漫画ではウールヴヘジンの特色も取り入れている様に思います。英語では「バーサーカー」。日本語ではしばしば、「狂戦士」と訳されます。

ファンタジーの部類だと思うのですが、描写があまりにもリアルで、妖精や魔法って、実在すればこんな感じなんだろうなぁと思ってしまいます。それに世界観も驚くほどしっかり作られていて、ヨーロッパの歴史書でも読んでいる様です。

ストーリーは、無為に殺された仲間達の復習と、大切な人を守るという二つの重荷を背負い、自分の運命に必死にあがきながら、身の丈を超える巨大な険を操り、「使徒」と呼ばれる怪物達と死闘を繰り広げる男の物語です。ストーリーだけを見たら、現実の人生や悩みとはかけ離れた内容なのですが、読んでみると何故か、登場人物の悩みに同調してしまいます。それだけ登場人物それぞれの人生を細かく丁寧に、描いているんですね。何回読み返しても涙が出て来ます。

とはいうものの、この物語はまだ完結していません。月刊誌連載で休載も多く、作者本人は中年なため、「死ぬまでに頭の中全て出せるのか」と言っているそうです。。完結して欲しい気持ちで一杯ですが、これだけの物を描いているのだから有無を言えません。一コマ一コマがまるで絵画の様ですから。それにこの作品からは既に、沢山の感動や教えを頂いた気がしています。それでも僕は次を期待してしまいます。

何かまた熱く語ってしまいました…。そしてまた読み返したくなってしまいました。今から読み返したら絶対寝れないです。。

ちなみに少女漫画も好きで、「桜欄高校ホスト部」なんかも面白いですよ♪